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シーズン終了したけど
日本からイタリアにアップルの無線ルータを持って行ったのだけど、恥ずかしながらうまく設定できなかったので、また日本に持ち帰ってきた。
これまで寝室には無線LANが来ていなかったので、それを使って届くように設置(イタリアではどうしてもだめだったのだけど、日本では1分もかからずにセットアップ完了。イタリアのADSLの規格等がよく分からんのだ)。
そうしたら、夜中に目が覚めると、どうしても手元にあるiPodでメール等をチェックしてしまう。

トラックパーティーが終わって一息つきながら家に戻ったのだけど、チポッリーニから写真がどうのこうの、ガゼッタから写真を掲載したい...その他いろいろのメールが入っていて、また時差ぼけ状態に。
僕は仕事の虫なので、いったん頭に仕事のことが浮かぶと、眠れないのだ。

寝室に無線LANを飛ばすといかんなあと思います。
シーズン終了
シーズン終了
昨日のトラックパーティーを持って、僕の2011年シーズンは終了です。
イベントは盛況で、とても良かったと思います。とくにチポッリーニが来たことがすごく良かった。
ここ数日間で、彼の新しい一面も見ることができた。
とにかく、来年以降も継続されることを祈るばかり。

まあ、12月にまたヨーロッパに行って何かしら取材をするかもしれないけど、とりあえずここで一区切りがつきました。
今日は新幹線で家に帰り、写真の整理をします。
数日後には健康診断も控えていて、すこしゆっくりします。

自転車は今、世界的なブームで、日本も同じです。
いくつか、新しい仕事の話も持ちかけられていて、その辺の整理もして、今後新たな展開をできたら良いなあと思っています。

反捕鯨派のチポッリーニとスキーの話
夕べは深夜まで、今日は朝から競輪学校の見学で選手たちといっしょなのだけど、チポッリーニは今回の世界選でのイタリアチームの動きに相変わらず怒りまくりで、そのメンバーだったヴィヴィアーニもたじたじである。

まあ、とにかく彼の私生活を含めた話は尽きることがないし、そして僕らにはスキーという共通の趣味がある。
彼いわく、モルディブのビーチで美女3人に囲まれるよりも、朝早くゲレンデに行ってだれもいないところを滑る方が好き。
スキーの話ができるのは、今回のメンバーの中ではおそらく僕一人。どこのスキー場がいいか、スキー靴のフィッティングという話題だけでも、話は尽きない。

いよいよ今日の午後からトラック入りだ。
伊豆に移動
夕べは、いつもの自転車の仲間と武蔵中原の焼き肉屋にいった。
今日は渋谷のホテルを3人の選手といっしょにバスで出て、伊豆のホテルに移った。
昼食を食べているときにテオ・ボスらが合流。今晩からイタリアの選手+チポッリーニが入ってくるはず。
ホテルは典型的な温泉宿。
麺を「ふーっ、ずるずるっ」音を立てて食べる日本人がいるだけで、かなり微妙な空気が流れる。

今の自分は、温泉につかりたいという気持ちが全然起きない。
パソコンを置いて仕事できるテーブルが部屋にないだけで、いらいらしている。
仕事に追われていたほうがいい。

で、今チポッリーニやグアルディーニらが到着。チポッリーニの部屋まで荷物を運んでやったら.....あれは皇室のお方が泊まるようなところだな。
パソコンの机がない僕のところとは大違いだった。

ジャパンカップ終了
ジャパンカップ終了
今、宇都宮のニューイタヤにいまして、これから東京に向かいます。
昨日のジャパンカップ、ゴール2km手前までオートバイから写真を撮っていましたが、調子から見て新城が優勝するものとばかり思っていました。
でゴールに着いたら、集団スプリント...。

ところで、今回印象に残った選手との話を紹介します。
ベルタニョッリ
「ツアー・オブ・北京にも行ったけど、人々の教養やマナーが日本は全然違う」
バッソ(レース終了後のバス待ちの長蛇の列にきちんと並ぶ人たちを見て真剣に)
「日本人は世界でもっともすばらしい人たちだと思う」
僕もこのレースで日本人の美徳を強く感じます。
宇都宮から
時差ぼけで、昨日も今日もちゃんと眠れない。
3時間寝るのがやっとで、どうしても目が覚めてしまう。
いったん自宅に寄って準備を整えてきたものの、パソコンの電源コードのプラグをヨーロッパ式のままにしていて、あわてて宇都宮駅前のヨドバシにアダプターを買いに行ったり。
これからの1週間、辛い毎日だ。

連日自転車界でニュースが起きている。
自分も仕事のことがいったん頭に浮かぶとますます眠れず、これも寝不足の原因になっている。
プロの自転車界を家に例えると、地質調査もしていない不安定な土壌の上に、見栄えだけ良く建っているようなものだと思う。
これからパリ、そして日本へ
今、マルペンサ空港にいて、これからパリに行って、ツール・ド・フランスのコース発表に出席。
そのあと、そこで来年のツール・ド・フランスの打ち合わせをしてから帰国便に搭乗する予定。
なんかシーズンオフに入りかけているというのに、オートバイの運転手からの売り込み、選手のパーティーのお誘い、来年のレースのホテルの予約、写真の伝送、選手からの写真のお願い、仕事の話、日本での飲み会のことなどで、けっこうまだ忙しい毎日です。
このあと、一回自宅に戻って一泊し、すぐに宇都宮と修善寺です。
昨日の写真整理してます
昨日のロンバルディーア、スタートで新城が
「今日は逃げますから」と言ったのを、聞こえないふりをして
「じゃあ、がんばってね」と言ってオートバイに乗ったら、本当に逃げて寝る暇なし(笑)。
だけど、新城のソルマーノの上り(今は新道だけど、旧道は伝説の激坂。1985年に自転車で行ったけど、なんとか立ち止まらずに走りきった)は、ちぎれそうになりながらもヴァンスーメレンにおいついて、なかなかがんばった。

今日は日曜日。
午後から来年のジロのプレゼンテーションに行く。
先日、すでにコースがハッキングされて公表されてしまったけど、あのコースで間違いないというのはすでに聞いている。
じゃあ、いったいなんのためのコース発表なの?ということなんだけど、僕自身は20年ぶりくらいだし、とりあえず行ってくる。
今日はロンバルディーア、でも睡眠不足
昨日、コルナーゴで出されたコーヒーが効いたのか、朝までほとんど一睡もできず。
昨日はユーロップカーの新城ら3名といっしょだったのだけど、エルネストが気を利かせてか、コーヒーをフランス風に多めに入れたのだ。
「砂田はよくドーピングしてから写真を撮りに行くんだ」とエルネストが冗談を言っていたのが、現実のものとなった(今、カフェインはフリーだけど)。

ジロやツールで、前日の仕事が終わらず、数時間の睡眠でレース現場にいくのはしょっちゅうだけど、コーヒーで睡眠不足になるとは初めて。
ホント、オートバイの上で寝てしまうかも。
巨大写真
巨大写真
今日、新城がコルナーゴを訪問したので写真を撮りに行ったら、いつのまにか工場の中に巨大な写真が飾られていました。
チクリッシモ25号のグラビアにもなったヴォクレールのやつ。
自転車を詰めた箱が下に見えるので、いかにこの写真が巨大かわかるでしょう。
今のデジタル写真って、ここまで大きくなるのですね。
自分でもびっくりしました。
サインをと言われたけど、まだヴォクレールのサインも入っていないので辞退しました。

イタリアのアマゾンで初めて買い物
イタリアのアマゾンで初めて買い物
日本のアマゾンでよく買い物をするし、写真の機材を買うのにアメリカのアマゾンも使ったことかあるけど、今回イタリアのアマゾンで初めて買い物をした。
ただし配達はやっぱり遅く、状況をインターネットで見てみると、10kmくらい離れた集荷場から2日もかかっている。
日本でなにが便利かというと、この宅配便のシステム。安くて速い配達は本当にすばらしい。
週末でも深夜でも働いている人を見て、いつも頭の下がる思いだ。

さて、今回買ったのはRAI(イタリア国営放送)が制作したコッピとバルタリのドラマのDVDだ。
以前、本を書くのに、イタリアでビデオや書籍を大量に買い込んだことがあって、昔のレースの実録のビデオだったら衣装ケース一箱分を持っている(日本に持ち帰ったけど、システムが違うから見られないし、そもそもビデオデッキを廃棄したから、物置に眠ったまま)。
でも今回購入したものはそれぞれドラマで、ちょっと見たことがあるのだけど、非常に良くできている。
とりわけバルタリのものは、世間で絶賛されたものだ。

日本の家にはジェイスポーツのDVDがすべて揃っていて、いっしょに並べよう。
いつかブランデーかウイスキーを飲みながら、ゆっくり見ようと思っている。
クラシックレース写真集「壁のないコロシアム」発売
クラシックレース写真集「壁のないコロシアム」発売
11月5日に、クラシックレースの写真集「壁のないコロシアム」が八重洲出版から発売されます。
一昨年のツール・ド・フランスの写真集「七月の輪舞」、昨年のジロ・ディ・イタリア「薔薇色の輪舞」に続く第3弾です。
この告知のメイン写真は、その表紙です。
チクリッシモ No.26 10月18日発売!
チクリッシモ No.26  10月18日発売!
砂田弓弦監修 自転車ロードレース専門誌
2大付録付き! CICLISSIMO NO.26 10月18日発売!

 砂田弓弦監修の自転車ロードレース専門誌CICLISSIMO(チクリッシモ)の最新第26号が10月18日に発売されます。
 特集は自転車競技熱が高いスペイン・バスク地方を紹介した『バスクの熱狂』と『2011年ブエルタ・ア・エスパーニャ』『2011年ロード世界選手権』の詳細レポート。ブエルタは土井雪広、世界戦は日本人選手に焦点を当てた記事も掲載。
 とじ込み付録は、例年大好評をいただいている『2011ジャパンカップ参戦プロチームサイン帳』。10月22〜23日に開催のジャパンカップに参戦するUCIプロチームとジャパンナショナルチーム、クリテリウムスペシャルチームのメンバーを顔写真入りで紹介。現地で選手の顔を見分ける鑑別ツールとしても使えます。本体から切り離して、会場での持ち運びに便利なミシン目入り。
 特別付録として『ブエルタ優勝者フアンホセ・コボのポスター』(A2判両面刷り)付きます。
 そのほか、タイラー・フィニーのインタビュー、好評連載5大クラシックレース“モニュメント”など、盛りだくさんの内容でお届けします。

発行:八重洲出版
定価:付録とも1575円(本体1500円)
ああ、フランスって
今日はパリ〜トゥールで、スタートのヴォヴという町に泊まった。
きっとこの町にはホテルが一軒しかないと思うくらいの田舎なんだけど、幸いそこに宿泊することができた。
部屋はファミリー用でだだっぴろい。ちょっとしたスイートルーム並である。

付属のレストランに入ったら、これが大当たり。
さすがフランスと、腹の中でうなった。
チクリッシモの日記で、フランスのことをさんざん悪く書いているけど、日本から出て行けと言われたら、まずはイタリア、次にフランスが住まいを置きたい国。

この国はレストランも人もそうなのだけど、良いところ(人)と悪いところ(人)の差が極端に大きいのだ。
イタリアだったら、どこに入ってもほぼ満足してお金を置いてくることができる。
フランスはバカ高い、あるいはまずいという目にあう確率が多いのだけど、おいしいところは驚くほどおいしい。それはイタリアのいい店をも凌駕すると思う。

人も同じ。
今日のレースはASOの主催で、身近な連中は本当に自転車仲間という感じなのだけど(あっ、そういえばデュクロラサールの息子もプロをやめてASOで働きだしたのに驚いた)、シャルルドゴール空港からパリ北駅までの電車の中で見たクソババア、混んでいるのに荷物を隣の座席に置いて知らん顔。
俺の回りはほとんど移民か、それ系だったのだけど、その中の一人が
「マダム、荷物を棚に置きましょうか?」と柔らかく聞いたのに、「ノン」。
こういう奴がほんとフランスの印象を悪くしていると思う。

ああ、こんなことより、レースに集中しよう、今日は。

扇子いい
扇子いい
今日、朝4時に起床。マルペンサ7時発のルフトハンザでパリに来て、それから電車で明日のパリ〜トゥールのスタートであるヴォヴという町につきました。
空は雨雲がたれ込めていて、雨も少し降りました。

ところで、フランスにLE MONDE DU VELOという自転車雑誌があります。
写真のクレジットが入っていないのだけど、毎回全体の半分以上は僕の写真が使われています。
今回は中に綴じ込みのポスターがついていて、ブエルタ・ア・エスパーニャで撮ったロドリゲスのものでした。

さて、今回は新城と別府が大きく扱われていて、走りの写真は僕のものなのだけど、見開きのこの写真は違います。
うーん、扇子いい!雑誌は送られてこないので、4.5ユーロ出して買っちゃいました。
ミラノから
iPhoneは持っていないのだけど、今度日本に帰ったら、ソフトバンクとauのどっちで買おうかと迷ったり、あるいはマツダのロータリーエンジン製造中止にがっかりと、なんか自転車以外のことで心が動いています。

だけど、相変わらずほとんど毎日自転車レースがこっちではあって、昨日はイタリアでコッパ・サバティーニが行われました。
一回取材したことがあるのだけど、そのときは知り合いの家に泊めてもらいました。
昔は、選手たちが泊まるホテルがなく、その家にグイド・ボンテンピ(今はアスタナの監督)なんかも泊まったそうで、日本の国体でたまにある民泊というものが、昔のイタリアにもあったのです。

そのサバティーニは、エンリーコ・バッタリーンが勝ちました。現在、コルナーゴ・CSFで走っているのですが、ちょっと前にテスト生として入ったばかり。
これまでフォンドリエスト、クネゴ、バッソら超一流が出たイタリアの名門アマチーム「ザルフ」で走っていました。
ちなみに、このチームにはホテル・レストランもスポンサーになっていて、そこで自転車の仕事をやっていると言えば半額、ガゼッタの仕事もやっているといえばさらに半額になると言われましたが、そんな恥ずかしいことをしたことはありません(笑)。
しかし、この選手には注目が必要です。

昨日、スイスで雨合羽を購入しました。
定価で14万円もするのが、その半額の半額以下で売られていたので、衝動買い。
別にガゼッタにたまに写真が載るとは言ってませんよ(笑)。
で、明後日のパリ〜トゥールに持って行こうと思ったら、あれ、雨の天気予報が晴れに変わっているではないですか。まあ、でも良かったです。
グラン・ピエモンテ
来週イタリアで行われるグラン・ピエモンテ。
旧名はジロ・デル・ピエモンテ。コッピの地方のレースにも関わらず、一度も勝てなかったレース....だったはず。
コースが発表されないのでガゼッタに電話したら
「ああ、今からトリノでちょうどプレゼンをやるところ」という返事が。
わずか1週間前にコース発表とは、さすがガゼッタ。

これからスイスにクルマで行ってきます。
日本へのお土産
日本へのお土産
イタリアは連日夏のような天気で、半袖で十分。
この陽気でどこかの氷河のクレパスが大きく口を開けたと、テレビのニュースでやっていた。
ところが、天気予報によると、今週末のパリ〜トゥールは雨。
カヴェンディッシュのマイヨ・アルカンシェルも雨合羽で見られないかも。

今日、コルナーゴに立ち寄った。
ホールには、ヴォクレールのツール・ド・フランスでの実車が、僕の撮った写真と共にドーンと置かれていた。
来週のロンバルディーアの前に、新城を含めたユーロップカー一行が寄っていくそうだ。
そして、来ていたお客さんへお土産のワインを渡すのに、
「おい、砂田にも一本やってくれ」というありがたいお言葉がエルネストから......。
イタリアの高級ワイン、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノだった。
去年のジロのラベルと、エルネストのサインが貼られている。

そういえば、去年のジロのとき、ここにゴールするフィニッシュするステージがあって、そこでも現地のボランティアの方々からワインをいただいた。
これを東京の初音鮨さんに持っていったところ、とても喜んでいただけた。

よし、このワインは日本に持ち帰りだ。
帰国の準備を少しずつ始めよう。
4年ぶりのコンパクトカメラ
リコーGR4の購入ボタンをクリックしました。
コンパクトカメラの購入は4年ぶり。
これまで使っていたのはやはりリコーのCaplio GX 100というやつ。
でもズームは使わないし、それよりもシャッターボタンを押したらすぐに撮れるものが欲しかったのです。
実物を触っていないにもかかわらず購入したのはやっぱりGRだから。
でも他にも気になるモデルはありました。

今、話題のミラーレス一眼もその一つ。
実際、チクリッシモのライターの真紀ちゃんがカメラ欲しいというので、オリンパス・ペンを勧めました。
こういうカメラのレンズはやっぱり単焦点、いわゆるパンケーキでしょう。
特に女性が持っていると惹かれますね。
まあ、本人があとからやっぱりズームがいいとぶつぶつ言っていたので、
「だけど、それを持っていると“おっ”と言われない?」と聞いたら、
「撮るときに“レンズキャップがついてるよ”」と言われます...。
うーん、ちょっと良いものを勧めすぎました。

あと、フジのX100にもそそられました。
オランダのAP通信のピーターが、これ1台を持ってベトナムにバカンスに出かけ、大満足して帰ってきたのを聞いていたし、僕も実際お店で触ってきました。
僕は同社の銀塩カメラTX-2を持っていて、これは名機と信じているのですが(30mmのレンズ、 F5.6なのに25万円!)、X100にはああしたどっしり感、質感がもうちょっと欲しかったですね。

まあ、でも今回はポケットに入るような小さなものが欲しかったので、GRです。
これを持って、ジャパンカップに行こうと思っています。
ああ、もちろんレースは一眼レフで撮りますけど。
レロイカから戻る
レロイカから戻る
自転車のミッレ・ミリア版、レロイカ(定冠詞を抜くとエロイカ)を取材して来た。
今は、ちゃんと昔の自転車を使っているか、服装もそれにふさわしいか検査されるらしいので、数年前に来たときよりもぐっと雰囲気がアップしている。
参加人数はなんと4,000人。イタリアの自転車の底力を見る思いだ。

ところで、個人的に驚きなのは
「君をジロで見たよ」と言ってくる人の多いこと!
オートバイに乗っている人間をここまで見ているとは、正直言って想定外である。
それどころか、ベルギーから参加した人から、
「毎年ツール・デ・フランドルに来ているよね」と言われてさらにびっくり。
自転車好きの観察眼は侮れない。
NHKが最初にツール・ド・フランスの生放送を始めた1989年、パリのスタジオで2日間出演したことがあるけど、そのときテレビを見ていた人から
「連続で同じ服を着ていましたね」と言われて以来の驚きである。
今日はメモリアル・パンターニ+エロイカ
今日はメモリアル・パンターニ+エロイカ
今日はトスカーナにエロイカの取材に行く。
エロイカというのは、昔の格好で昔の自転車を使い、砂利道を走るイベント。
一回、日本のテレビを連れて取材に行っことがあるけど、すごく良かった。
そのときはこのイベントの翌日がプロのレースだったのだけど(当時はエロイカという名で、今はストラーデ・ビアンケという名前)、プロのレースの方は取材せずに帰ったら、あとからゾメニャーンに呼び出され、
「おい、どうなってんだ!」と叱られた。
とっさに
「放映権も絡んでくると思ったから、プロのレースはやめておいた」と言い訳をしたら、
「そんなものは俺が決めることだ。おめえの言うことじゃねーだろ」と頭から湯気が出ていた。

さて、今回のエロイカのプレス担当者は知り合いで、その昔、女子のレースの写真を無料でくれないかと言って来たことがある。
プレゼントしてやったら、その恩返しなのか、今回のホテルは向こうが用意し、しかも前夜は昔の有名選手たちと一緒に食事するというパーティに呼ばれた。
それで、トスカーナまでの道をカーナビで確かめていたら、ふとメモリアル・パンターニを取材出来ることに気がついた。
今日土曜日、パンターニの生まれ故郷周辺で行われるワンデーレースである。
近くにいる同業者に一言オーガナイザーに取材申請の電話でも入れておいた方がいいかと連絡したら
「そんなもん、現場に行って顔を見せりゃ十分」ということで、朝6時に出発予定。

夕食のときにテレビをつけたら、2002年の世界選をやっていた。チポッリーニが優勝したのだけど、このとき僕はブエルタを終え、さらにフランクフルトまでクルマで行って空港の飛行場に駐車し、そのまま韓国の釜山に飛んでアジア大会の取材に入った。
そしてフランクフルトに戻って、ベルギーのゾルダーに直行して、この世界選を取材したのだ。
撮った写真の1枚がガゼッタの自社広告で1ページそのまま、しかも文字もほとんどないという、いったい何なのかよくわからないまま使われた。
支払いもすごく良く、「ああ、割のいい仕事、仕事で、あのときは世の中はまだ景気が良かったなあ」と、テレビを見ていた。
ああ、いかん、いかん。遠い目でテレビを見ては。

まあとにかく、どこかに行くついでにバッソやニバリ、コボらが出るレースを申請もせずに取材でき、そしてテレビをつけると自転車レースが流されている.....。
やっぱりイタリアは、自転車をやるにはマジいいっす。