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水曜日はコッパ・アゴストーニ
水曜日はコッパ・アゴストーニ
僕は中学生のときにスポーツ自転車と出会い、そして行き着いたのが今の仕事、自転車レースの写真撮影です。
仕事するにはヨーロッパに拠点を持つことが不可欠なので、1985年に初めて足を踏み入れたミラノ郊外に住まいを持っています。
毎週末、家の前を自転車レースが通りますが、次の水曜日に僕がここに住みだして初めてプロのレースを見ることになります。
コッパ・アゴストーニという、長い歴史を持つレースです。

隣のおばあさんが
「ねえ、コッパ・アゴストーニはいつあるの?看板が取り付けられているわよ」と、教えてくれたのです。
近所を通るのは知っていましたが、まさかウチの前を通るとは!
そのおばあさんは別に自転車ファンという訳ではありませんが、それでもミラノ〜サンレモやジロ・ディ・ロンバルディーアが近づくと
「もうすぐミラノ〜サンレモよね!」
「ジロ・ディ・ロンバルディーアが終わったら日本に帰るの?」などと声をかけてくれます。
こういう瞬間、
「やっぱりイタリアはすげー」と心底思います。
ファンでもないのに、自転車レースの名前がおばあさんの口から出て来るのですから。

僕は日本で自転車を知ったとはいえ、自転車観というのはイタリアで仕込まれました。日本にいては絶対に分かり得ないことがイタリアにたくさんあります。
自転車ファンではない人がレースのことを話す、家の前をプロのレースが通るなんていうのは、やっぱり日本人の自分にとっては極限の出来事だと思うんですよ。

1985年に初めてイタリアに来たとき、近所のよぼよぼのおばあさんが、
「ジーノ・バルタリを見たとき(第二次世界大戦前後の選手)はね…」と遠い目で語りだしたときは、震えるような感動を覚えたものです。
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