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アムステル・ゴールド・レースに到着
今日、約900km運転してアムステル・ゴールド・レースの受付をした。
イタリアからオランダまでほとんど雨だった。
会場で、フランスのセドリック・ヴァスールと長々と問題を話し合った。
僕はこれまで2度ばかり彼の個人的な撮影をしたことがあるから知っているのだ。
彼は昨年のツールで区間優勝をしたり、97年のツールでも区間優勝をして、マイヨ・ジョーヌを5日間着ているが、昨年限りで引退し、今はプロ選手会の会長を務めている。
今、問題となっているのは選手たちがつけている無線機を禁止しようという動きがツールであるのだ。元々人間がやるレースで無線機はいらんだろうという意見もあったのだが、とくに監督たちはほぼ全員が必要だと言っているらしい。
選手たちの意見は賛成半分、反対半分に割れているという。
ヴァスール個人は禁止に賛成。理由は人間が行うスポーツだから。僕は同じ理由でツールに限らず、全レースで廃止に賛成だ。
この言い出しっぺはフランスのテレビなのだが、実はヘルメットの廃止も唱えているという。
着用が義務化されて久しいが、報道側にとってはヘルメットとサングラスは顔が見えず、ヴァスルール曰く「まるでロボット」。
まあ、安全性も無視はできないので、せめて数年前のように最後の上りだけでも外していいことにすべきだとヴァスールは考えているらしい。
なんであの規則がなくなったか彼もよく知らない。
僕が人から聞いた所によると、最後の上りが10km以上だったら外していいのに、じゃあ9kmだったらなぜだめなのという疑問が残ることと、観客がヘルメットを持って行ってしまうことも原因のひとつ。
これをヴァスールに言うと、
「ヘルメットなんて5ユーロほどだろう」と、さすが選手、値段を知らない(僕も知らないけど)。
まあとにかく、自転車競技の人気の落ち込みを救うには、なにかしら手をうたないとだめなことは確かだ。
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